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LIFEPORT

人生に良い悪いはない。来た道進む先が違うだけ。

【ドラマーへの道 第1話】スポーツ畑の30歳音楽未経験の初心者がドラムに挑戦

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「できっこない」を「やってみたい」が越えた

きっかけは突如としてやってきた

会社の食堂にて、後輩の女の子とランチ

「guriguraさんって何か音楽やってたのですか?」

「あー、、、小さい頃ドラムを少し(限りなくゼロに近いが)」

「えほんとですか!私いまドラマー探していたんです!」

これはまずい

30歳初心者ドラマー物語のはじまり

1. 邦楽ロック好きが災いとなる

実はその女の子が前のめりになったのは僕のせいでもある

「私今すごい好きなバンドがいて、そんなに有名ではないんですがピアノ・・」

「あー。Weaver?」

「え!すごい!」

「いやいやすごくないよ(だってめっちゃ有名やし・・・)」

「あと、バイオリンがいてすごいおしゃれなバンドも気になってて・・」

「うーん、、BIGMAMAかなぁ」

「何で知ってるんですか!」

「いやー(めっちゃ有名やしな・・)、たまたまかな」

「guriguraさんって何か音楽やってたのですか?」

この流れである

なんとすでにボーカルとギター、ベース、ピアノが揃っているとのこと

目をキラキラさせて僕を見ているが本人はもうしょんべんちびりそうです

「(おいおいおいおいおいおいいおいいおいおいおいおいしゃれにならねーぞ)

どうすんだこの状況、、お遊戯レベルやぞ、、、」

しかし僕の混乱とは裏腹に決定的な言葉を投げかけられてしまった

「guriguraさん、私達と一緒にバンド組んで下さい!」

「うーーーーん、、、どうかなぁーーーーー」

「(やべえやべえやべえやべえやべえやべえやべえやべえやべえ!!!!)

これはガチなやつだ!軽いノリなやつではない!!」

そしてこう告げた

「ほんとに一瞬しかやってなかったから俺はできないよ」

「そうですか、、、」

なんとか事なきを得て食べ終わった食器を片付けて自席に戻ったのですが

僕の胸の奥に残ったものは「安堵」ではなく「虚しさ」に似たものでした

2. きっとこれがラストチャンス

高校生になってELLEGARDENSUM41に出会いパンクやロックにどっぷりハマった

学校が幕張だったから制服のままサマーソニックに向かった

MDウォークマンで音楽を聞いている頃からずっとドラムの音が好きだった

バンドを後方から、時には曲をリードするドラムの縁の下の力持ち感が

カッコイイ、いやカッコイイを通り越してエロいなとさえ思ってました

始めるきっかけはどこにでもあった気もする

しかし部活をやっていることや勉強を理由に、

「俺なんかにできっこない」という本当のやらない原因を隠したまま近づこうともしませんでした

気がつけば大学生になり社会人になり

ロック好きは変わらずでYoutubeが身近な存在になってからというものの

僕の閲覧履歴はバンドのPV一色です

「ドラム出来たら・・・」

この仮定の話のそのあとに続くであろう未だ感じたことのない感情を想像することはあっても

実際にやることはなかった

そして30歳になった

そして

その節目の年にもう一度ドラムを始めるきっかけが訪れた

そして

・・・・

僕はその夜音楽教室の体験レッスンに申し込んだ

3. Hello Drum, hello 8 beat

大阪市のとある音楽教室

エレベーターを上がった先には見たことのない暗い空間が広がっていた

剣道・英語バカにもわかる

「あぁ、これが防音ってやつか」

案内を受けてアンケートシートを渡れされる

年齢 「30歳」

改めて自分が30歳になったことや逃げ続けた時間をまじまじと実感する

始めようと思ったきっかけ  「   」

ペンが動かない、書くのが恥ずかしいのだ

演奏してみたい・好きなバンド 「   」

もちろんあのバンドだ

が、ここも書けない

空欄が目立つアンケートを目の前に時間だけが経過してしばらくすると先生がやってきた

恐らく僕より少し年上の男性、

顔が端正で背は僕より低いが髭とスーツが似合うスマートで少し寡黙な方だった

アンケートに目を通すと特に何も言わず

「じゃあさっそく体験レッスンやってみましょうか」

1つ上の階に上がって通された小さなボックスの中にドラムが用意されていた

「少し叩くのですが思ってるより音が大きいと思うので少し下がってて下さい」

スーツ姿のまま先生が叩き始めた

確かにすごい音だ

がそれ以上に「いつも聞いてる音がこんなに近くになる」

あのエロいドラムが目の前で演奏されている

僕は相当気持ち悪い顔で笑っていた

「じゃあやってみましょう」

ドラムスティックの握り方を教わっていざ、初叩き(そんな表現は音楽にない)

ドン

大丈夫、気持ち悪い顔になってない

ふむ、みたいな顔をしてみた

その後スネアドラムやハイハットバスドラムをそれぞれ教えてもらって

8ビートの練習をしてみた

早い話が右手で8回チッチッチッと鳴るハイハットを叩く間に

1回目と5回目で右足でドンッ、左手で真ん中のドラムを3回目と7回目にタンッと叩く練習だ

まあ

できないよね

でも

ドラムを自分が叩いている事実が何よりも嬉しくて

音楽を先生に教わっている時間が奇跡のようで、

ドラムをしたいという感情のジャックポットが10数年をかけてついに開いたことで

心の底から「楽しい」を全身で感じていました

4. 30歳初心者ドラマーへの道

結局その日は教えられたパターンの8ビートはできなかった

体験レッスンの締めにするのであろう超遅速スピッツもまったくできなかった

「今日はいかがでしたか?」

「むちゃくちゃ楽しかったです」

「それは良かったです。もうできっこないと思ってがっかりされる方もいらっしゃるので」

社交辞令ではなく本当に楽しかったです

1ヶ月に1時間×2回のレッスンで月額が約15,000円に申し込む手続きを進めました

先生が紳士的で丁寧で本当に良かったです

これまで「先生」というと剣道場に夏なのに体育館用のストーブを持ってきたり

冬なのにバケツいっぱいの氷水ぶっかけたり、

試合で負けるとエルボーしてくるのが「先生」だと思っていた自分としては

ほとんど地球外生命体のような別定義の「先生」でした

クレジットカードの登録も終わり次回レッスンの話しをされた所で、

言わなければ。あのことを

「先生」

「何かご質問ですか?」

「いえ、あの、アンケートのことなのですが」

「はいどうしました?」

「僕、Weaverというバンドが好きなんです」

「そうなんですね、じゃあ課題曲はそのバンドの楽曲にしますか」

僕はドラムを練習したことを会社で言っていないです

というのも会社の女の子たちは十何年も楽器経験があるし

ドラマーを見つけたかもしれないし見つけていなかったとしても

今僕が顔を出して良い器ではないことは変わっていないからです

ただし、

目指している目的地は一緒にしてもいいと思いました

もしその先、あるいは途中で出会うことができるまで成長したら

声をかけようと思います

30歳

まだまだこれから

ドラマーへの道を楽しんで歩んでいきます!